KAEWEB DESIGNER AND ILLUSTRATOR
PORTFOLIO
式日RECORDS Website
Website|クライアントワーク
元音楽バイヤーのフォトグラファーが営む、ハレの日も日常も『未来のために残しておきたい』と思う瞬間を大切にする写真店 式日RECORDS様のWebサイトリニューアル案としてデザイン制作しました。
エモーショナルでノスタルジックな世界観、そして他にはないアーティスティックな個性を併せ持ったデザインを意識し、写真の魅力を引き立てながら、ユーザーが世界観に没入できるような構成とビジュアルで、ブランディングと集客の両立を目指しました。
元音楽バイヤーのフォトグラファー EITAさんが、『“家族の記録”を残すことの尊さ』に気づき、立ち上げた出張型の写真店です。
結婚式や七五三、日常のひとコマまで、『未来のために残しておきたい』と思えるすべての日を“式日”と名付け、ご家族らしさがにじむオリジナルな写真を提案されています。
あらかじめ用意された構図や演出ではなく、その日その場に流れる空気ごとそっと写し取るような、ドキュメンタリータッチの写真が特徴です。
式日RECORDSでは、撮影前のカウンセリングを通じて『どんな瞬間を残したいか』『どんな人生を歩んできたのか』を一緒に言葉にし、ご家族の想いとフォトグラファーのまなざしを丁寧に重ね合わせていく撮影スタイルを大切にしています。
また、プロ・アマ問わず写真文化を広めるワークショップも主催されており、写真を“撮る”という行為そのものにも、誠実に向き合っていらっしゃいます。
自由で新しいスタイルの家族写真の撮影や、暮らしの中での写真との関わり方を提案し 『家族の記録』のお手伝いをします。
ブランドイメージを明確に伝え、世界観に共感する層への訴求力を強化するために、メインビジュアルやTOPページ内aboutセクションの5枚の写真など、写真1枚1枚をしっかり見せるレイアウトと、ブランドのコンセプトや立ち上げ背景をまとめたaboutページで、ターゲットにクライアントの想いがしっかり伝わる構成にしました。
各ページの項目に関連したページへのリンクをつけることや、メニューバーでcontactページへのリンクを常時表示して目立たせることで、ターゲットを迷わせることなく問い合わせへ誘導するなど、ターゲットの気になる情報が迷わずに探しやすくなるような構成にしました。
また、planページは各プランについての説明を入れつつも、既存サイトで課題となっていた“情報にすぐ辿り着けない構造”を改善し、プラン内容の確認や価格比較などがしやすいよう情報を整理しました。
クライアントは、“ドリーミーで明るいだけの写真では出せないその瞬間に宿る想いや感情”や、“幸福だけでなく、ビター感・ノスタルジー・渋さを含んだ空気感”など、写真の持つストーリー性やニュアンスの表現を大切にされています。
コンセプトである『家族の記録』と、“記録=record”という言葉のつながりや、クライアントが元音楽バイヤーという背景、写真の持つストーリー性やニュアンスが音楽にも共通していることに着目し、音楽的な視点もデザインに取り入れるべきだと考えました。
そこで“記録=record”に合わせ、全体にノスタルジックでレトロな洋楽レコードの世界観を散りばめることで、他にはないアーティスティックな個性と、写真が持つストーリー性やニュアンスを共存させることを目指しました。
サイト全体には、ベージュトーンのホワイトにインナーシャドウをかけた色褪せた紙のような質感の背景で、ノスタルジーな印象を持たせました。
gallery listページでは、レコードの中心の円を連想させるような大きさの円を、スクエア写真の中心に配置したサムネイルでレコードジャケットのような印象にするなど、あくまで写真店であることが伝わるよう、やりすぎないバランスで“レコード感”を取り入れることを意識しました。
また、aboutページの⾒出しを、一般的な『about』ではなく、『what’s “shikijitsu records”?』にすることによって、企業サイトのような堅さを和らげ、ノスタルジックでアナログな洋楽レコードの世界観に合う、少しラフで洒落たトーンを表現しました。
ターゲットは、実際に写真を撮るフォトグラファーの人柄や雰囲気が事前にわかることで、打ち解けやすくなり、気軽に問い合わせやカウンセリングを受けることができて安心して撮影に臨めると想像しました。そこで、色褪せた紙のような質感のホワイト背景でサイト全体の統一感を持たせつつも、親しみを感じるラフさと誠実感や信頼感のある企業サイトのような堅さのバランスを意識し、親しみやすさも感じられるように調整しました。
フォトグラファーを紹介するphotographerページは、フォトグラファーの⼈柄が伝わって身近に感じられるよう堅さを抑え、他ページと比べてよりラフな雰囲気に仕上げました。
また、faqページ、privacy policyページや特定商取引法に基づく表記ページはラフさを抑え、他ページと比べてシンプルにすることで企業サイトのような堅さを出し、ターゲットが誠実感と信頼感を感じられるようなデザインにしました。
サイトのノスタルジックなレトロ味のある洋楽レコード感に合うよう、指の爪や皺、吹き出しの線の装飾など少し細かく描くことで質感を持たせ、ポップすぎずレトロさもあるようなイラストを作成しました。